アイルランドはダブリンでほぼ1年、留学も仕事も多くされた、女性の体験談です。
28歳・女・グラフィックデザイナー
語学学校での英語の勉強6ヶ月間、
回転すし屋でのアルバイト4ヶ月間、
アイルランド国内や国外旅行2ヶ月間
2-1. アイルランド滞在期間
2007年6月1日〜2008年6月2日
2-2. 学校に行った期間とかかった費用
ダブリン Language House School of English 6ヶ月間
授業料約70万、ホームステイ約10万
ダブリンLanguage Centre of Ireland 4週間(週2回) 148ユーロ2-3. 仕事をした期間と得た収入
(一番長くやった主な仕事で)期間4ヶ月、収入1ヶ月平均1200ユーロ
2-4. アイルランドでの旅行・習い事・文化交流・ボランティアなど、学校と仕事以外の主な活動内容
*パブ、ナイトクラブめぐり
*アイルランド国内旅行
*その他長続きしなかった活動
ダブリン、アイラックショッピングセンター内図書館でのEnglish-Japanese conversation exchange
ダブリン、アイラックショッピングセンター内図書館でのIrish-English conversation exchange
Foras na Gaeilge主催のアイルランド語交流会への参加
3-1. アイルランドで住んだ場所・タイプと家賃(滞在費)
ダブリン5、キルバラックでのホームステイ 週180ユーロ、1ヶ月
ダブリン1、モウントジョイスクウェアでフラットシェア 月350ユーロ、5ヶ月
ダブリン6、ラネラでハウスシェア 週70ユーロ、6ヶ月3-2. 住居を探すのに使った方法・情報源
daft.ieという不動産サイト、友達同士で情報交換
3-3. 住居探しで苦労したこと、コツなど
初めてdaftの情報だけを頼りにフラット探しを始めた時、立地、家賃、住人、部屋の様子など、なかなか自分の気に入った部屋を見つけられず、結局40件くらい見てまわった。
数ヶ月経って友達が増えてからは、何より口コミとコネが一番効くので、引っ越したい旨を友達に吹聴しておくと、楽に良い物件が得られます。3-4. 住んでいる間に困ったこと、トラブルなど
4人でフラットシェアをしていた時、多国籍(ポーランド人、ブラジル人、スロバキア人)が気に入って住んでいたのに、ポーランド人がポーランドから呼び寄せた妹カップルが2ヶ月ほどリビングで寝泊りし、帰る様子も無いことに端を発してケンカがぼっ発、(何故かカヤの外だった)私とポーランド家族以外の2人が出て行ってしまった。
もはやポーランドと化したフラットは英語の上達に不向き、と思い引っ越した。3-5. 住んでみての感想、良かった点など
毎日のように一緒に食事をしたり今日の出来事を話しているうちに、シェアメイトとは家族のように親密になれる。
他の国の人と住むと、その国の料理を教えてくれたり、日本食を作ってあげたり、生活の中で自然に文化交流ができた。
4-1. アイルランドでした仕事の内容、差し支えなければ時給ないし収入額も
短期で
*日本人アーティストのアシスタント 時給10ユーロ
*パブのウェトレスとして 時給7ユーロ
*日本大使館でのイベントスタッフとして 時給8GBP
長期で
*YO!SUSHI ダンドラム支店でキッチンスタッフとして 時給8.65ユーロ4-2. 仕事を探すのに使った方法・情報源
CVを街じゅうに配り歩いた。FASのデータベースや新聞の求人欄で見つけたところへ、CVを渡しに直接行ったり、メールで送った。
それと友達同士の情報交換。4-3. 仕事探しで苦労したこと、コツなど
CVを100枚くらい配ってもどこからも連絡は無く、2,3ヶ月間職探しをしなければいけなかった。
CVを渡すときは、マネージャーに直接渡さないと誰かに捨てられるらしい。運良く働けることになっても「手袋をしないでトマトを切った」というだけの理由で、1日でクビになったりするので(その経験は上記には含まれていません)マネージャーが見ているときはぬかりなく、素早く動けることを猛アピールしなければいけません。
あと、アイルランドには日本人が少ないし、日本や日本人に対する固定概念がほぼ無いので、「日本人は真面目でよく働く」という先入観を期待してはいけません。4-4. 仕事している間に困ったこと、トラブルなど
パブのウェイトレスをやっていた時は昼間に学校にも行っていたので、夜2時まで働いて朝7時に起きられず、楽しかったが辞めた。
回転すし屋では私以外に日本人キッチンスタッフがおらず、マニュアルにしたがって寿司とはとても言いがたい代物を寿司として出すことに一人憤りを感じた。
どこの飲食店でも(一流でなければ)、いかに早く仕事ができるかが重要視されているので、味やクオリティーについては二の次、というやり方に戸惑った。4-5. 仕事を通じて得られたもの、思い出など
仕事では英語ができてコミュニケーションがとれることが前提なので、学校では英語ができないことが前提で甘えがあったが、もう甘えは許されない、お金をもらう立場として臆せず主張しなければいけない、という場が英語の上達につながったと思う。
あと、仕事仲間で何かというと集まって飲んだり、楽しい付き合いがあった。苦楽を共にしただけに、その後も仲良くしている。
私にとってはとにかく長〜い1年だった。始めの6ヶ月が苦労の連続 で、いつも「もう今度こそ帰ろう」と思っていたが、7ヶ月目から面白いように事態が好転したのであきらめないで半年を乗り越えてよかったな、と思った。
アイルランド、特にダブリンは移民が多くて、学校や職場で多国籍文化交流ができて面白かった。その分、ガイドブックに書いてあるほど『陽気で気さくなアイルランド人』とかかることがほとんど無かったと思う。
でもスライゴーに旅行に行ったらアジア人はほとんどおらず、皆ひとなつっこく親切で、住んでいる人も「みんな知り合い」と言うほど、こじんまりとした温かさを感じた。語学力に自信があれば、小さい村に住むのが、本当のアイルランド文化を知る良い方法かもしれません。
あと、かつての私のように「異国に来たからには日本人の世話になるものか」と頑なにならず、日本人同士のつながりを大切にしてください。
情報交換したり、本当に困ったときには日本人同士で助け合えます。
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